safety

林業労働安全

林業における安全で
安心な現場づくり

林業は他産業に比べ、依然として労働災害率が高いという課題があります。
安全で効率的な現場をつくることは、働く人の命と健康を守るだけでなく、持続的な林業の発展に直結します。

1. 安全対策の現状と進展

林業労働における死傷者数は長期的に減少傾向にあり、令和6年の死傷者1,167人は平成22年から半減しました。しかし、死者数は近年30名前後で横ばい、死傷年千人率は23.3と全産業平均の約10倍で、依然として高水準です。

このため、令和3年以降、林野庁は10年で死傷年千人率を半減する目標を設定しています。安全装備の導入支援や研修強化、遠隔操作林業機械の普及、自動運転技術や衛星通信機器の活用などにより作業効率と安全性は向上しています。それでも現場レベルでの安全意識の継続的な定着が不可欠です。

労働災害の防止に努めていますか?

林業の作業種別死亡災害の発生状況は、伐木作業時に労働災害が多発しており、この対策が急務となっています。
代倒する木の下敷きにならないよう、周囲(代倒する木の2倍の長さ)に労働者を立ち入らせない、待避場所を決める、立入禁止がわかるようにしましょう。


厚生労働省が策定している「第14次労働災害防止計画」において、林業における労働防止策は次の様に定められています。

  • ① 伐木等の際にはあらかじめ退避場所を決めておき、伐倒する者以外の労働者を立ち入らせないようにする。
    また、立入禁止について縄張、標識等で明示する。
  • ② 連絡責任者を定め、緊急時の連絡体制を整備する。
  • ③ チェーンソーを使用する際は、下肢を保護する防護衣を着用させる。
  • ④ かかり木処理について、かかられている木を伐倒したり、かかり木に激突させるためにかかり木以外の流木を伐倒させない。

県内の林業災害発生情報

さらに、県内の林業災害発生情報を常に確認することで、地域ごとの危険箇所や事故傾向を把握でき、迅速な対策や教育に役立ちます。

2. 危険軽減のための働き方の工夫

冬季作業が困難な地域では、地域連携や異業種連携を活用して安全に作業できる体制を整えることが重要です。また、外国人労働者や技能実習生を含め、多様な人材が安全に作業できる教育・研修の実施も必要です。

安全対策は、雇用定着や働きやすさにも直結します。
労働安全衛生規則(安衛則)の改正情報を確認し、最新の法令・指針に沿った安全管理を行うことも不可欠です。

労働安全衛生規則(安衛則)の
改正情報

厚生労働省の「伐木作業・林業における安全対策」ページでは、以下の情報が提供されています。
・チェーンソーを用いた伐木作業など危険業務に関する安全ガイドライン
・作業計画や教育・研修の実施方法
・林業現場での緊急連絡体制の整備方法
・毎年度の安全対策推進に関する通達・改正情報
事業者や作業者が最新情報を確認することで、安全意識の向上や災害防止、法令遵守に役立ちます。現場で働くすべての方の安心・安全を支えるため、ぜひご活用ください。

3. 安全な林業現場を次世代へ

安全で効率的な林業現場は、技術の伝承や若年層の定着にも不可欠です。働く人が安心できる環境を整えることが、持続可能な森林経営と林業の発展につながります。

林業・木材製造業労働災害防止協会(林災防)の研修や講習会

林業・木材製造業労働災害防止協会(林災防)の研修や講習会を活用すれば、最新の安全管理技術や事故事例に基づく実践的な知識を習得できます。事業者・従業員双方の安全意識向上に役立つ情報も多数提供されています。ぜひご活用ください。

WANTED

今、森林資源の適切な管理や次世代
への継承のために、現場では新たな
人材が強く求められています。